芳賀日出男 × KEIMEN Collaboration Photo Tshirt ”一粒の種から” KEM-CS03
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民俗写真家
芳賀日出男(はがひでお)。
1921年に大連に生まれる。慶應義塾大学で民俗学者の折口信夫に「人は心があれば儀礼という形にあらわれる」と教えられ、稲作儀礼を中心に日本人の生と死のリズムをテーマとして民俗写真を撮り始める。1989年紫綬褒章受賞。日本写真家協会名誉会員。
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一粒の種から 愛知県大治町 1956年
稲の種籾(たねもみ)を手に握り、田の神に豊作を祈りながら水田にまく。握りしめた拳の間から種籾は水苗代にまかれ静かに沈んでいく。田の神に稲(いな)霊(だま)のよみがえりを祈る。
米は日本民族の2千年間の主食であった以上に、金銀の貨幣にまさる経済の基盤になっていた。農民は年貢のために稲作に精をだし、自らも強く生き、一家を支え、稲作中心の村社会を構成してきた。農家の人々が自分で生産した米を毎日食べられるようになったのは昭和17年(1942)に国が食糧管理法を施行してからである。
日本の稲は春の種まきから田植え、稲刈りを経て秋の終わりに米になる。種籾(たねもみ)が発芽することは人生の誕生にたとえられる。そして早苗になる。人生ならば子供の頃だ。苗代田から本田に移しかえられる。つまり田植えをする。この時、苗の古い根は枯れ、本田に活着する新しい根によって稲は生命力を更新させる。それは人の成人式で行われる新たな人生への通過儀礼と同じように見なされる。やがて穂ばらみ、結実をして、黄金色の稲穂となり、刈り取られて米となる。
わが国の年中行事や郷土芸能は、稲に関係したものが一番多い。ひとつは我々が稲作中心の農耕民族であり、もうひとつは人の生涯を稲の1年間に集約して観る人生観があるのだ。稲は日本人にとって単なる栽培植物以上に稲(いな)霊(だま)の信仰を宿しているのである。
田の神への日本人の心を写真に撮る。私のライフテーマとなった。
民俗写真家 芳賀 日出男
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